2006年10月21日

F1鈴鹿観戦記2006-3 意外と見応えのあった雨のセッション

10/6(金)その3

そうこうしているうちに、いよいよ一回目のセッションが始まった。といっても、この雨だから、息せき切って走るドライバーなんていないだろう…と予想したし、大した期待もしていなかったのだけど。

まあ、ひとまず誰か出てきてくれて、初めて聞く2.4L V8サウンドを早く堪能したいもんだ…とか思ってたら、ちゃんと左近あたりが初っぱなから出てきてくれたし、デビッドソンやらモンタニーなどのサードドライバー達もがんがん走ってくれて、意外やこの雨の中、午前中のセッションも、そこそこ見応えのあるものとなった。

個人的に興味があったのは、川井ちゃん一押しのセバスチャン・ベッテル選手。日本のF3でチャンピオンを取ったスーティルも注目していたが、こちらの方はあまりパッとしなかった。…って、ミッドランドMF1じゃ仕方あるまいか。

肝心のエンジン音だけど、甲高さについては比べるとそりゃ低いんだけど、V8にしては甲高い音で、当たり前だけどちゃんとF1サウンドだった。昔のコスワースDFR V8のような、地響きがするほどの重低音ってのはないが、それなりにV8っぽい低域も鳴っていて、(ヘンテコな音になっていた)マクラーレンやレッドブル(こっちもフェラーリなんだけどね…)を除いては、思っていたよりかは良い音だったかと思う。

特に、例年のように思うことだけど、ホンダはV8になっても張りがあって良かった。次点はBMWとウィリアムズが使うコスワースかな。トヨタもまあまあだが、抑揚が無い感じで、その辺は乗用車と共通した印象の部分かな(笑)。とりわけ甲高さでは、回転は押さえているとは言え、トロロッソのV10に軍配が上がったが、V8もどうしてどうして、BMWのV8はかなりのモノだった。

ただ、これは全体的な印象だけど、中域がガッポリ痩せている感じでドンシャリ的で、それ故かギャーンという中高域の耳障りなノイズが段々耳に残るように響いてくる。客足の少ない金曜日などでは音が吸われることもないので、午後からの天候が回復していく中で、段々全開になっていく中では、鼓膜がビリビリと振動するくらい響いてきて、ちょっとヤバい感じだった。ラジオを聞くためにイヤフォンをしていたから、まだ良かったけどね。

まあ、130Rの出口だしね。なにしろ今の130Rの出口は、鈴鹿の中では最高速が出る場所になっちゃったから。

今回の席では良く分かったことで、にわかには信じられないかも知れないけど、裏ストレートから130Rを通過していくとき、一度もアクセルオフの音がせず、本当に踏みっぱのまま入って来て、そのまま目の前を尋常じゃないスピードで走り抜けていくわけで、マジメに自分の目前が、鈴鹿の最高速ということなんだろう。それでも、やはり2.4L V8とパワーは落ちているので、

下の写真は、目一杯シャッタースピードを早くして「ほぼ勘だけで流し撮り」したものの中から抜粋したものだけど、本当に、この場所ではマシンが近いし、メチャ速いので、なかなかフレームに収まってくれなくて大変だった(笑)。ちなみに、これを撮っている場所はCブロックの一番左端なので、130R抜けてシケインに備えて左に進路を取り始めているところです。シューマッハのはちょっと止まり過ぎ?ズームで撮ったブルツのはよくフレームインしたなって感じっす(笑)。

  

てなわけで、次回に続きます。

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