F1鈴鹿詣2005-6 1年を象徴したようなレース
というわけで最終回です。
レースの方に話を戻すと、グワーッという轟音と共に各車シケインに進入していったわけだが、その少し後に砂煙が! シケインでは、多くの車がオーバーシュートして、なんだがグチャグチャになっていたような感じだったが、どうやらモントーヤがジャック(ビルニューブ)に行く手を阻まれて、避けるようにコースアウトしてクラッシュしてしまったらしい。
お互いの言い分はあるだろうが、まあ、ビルニューブが後ろを見てなかったように感じたね。とはいっても、最終コーナーの立ち上がりで後ろを見て走っているようではF1パイロットとは言えないと思うから、ボク的にはビルニューブの意見を尊重したいと思う。後ろにいてコントロールできなかったのは、やはり、モントーヤの問題ではないのかな?…といったところ。完全に横に並んでいて、押し出されたのなら話は別だが、帰ってビデオを見た限りでは、そうは見えなかったからね。
…てな具合に、レースを追ってしまうとまた長くなって終われなくなっちゃうので(笑)、ここからはボクが気になった点についてだけ述べていこうと思う。
・「アロンソはやはり速かった!」
自分はシケインで観ていたから、余計にそう感じたのだが、何しろシケインにおけるこやつのブレーキングには脱帽だった。数周に渡りシューマッハを追いかけ回していたワケだが、130R抜けからピッタリ張り付いて、あのスピードでピタッと数メーターの車間で止めきるテクニックは、やはりただ者ではないと思う。ちょっとTVでは分かりにくいが、ホント、シケイン手前のスピードって尋常じゃないからね〜。
川井ちゃんが言ってたけど、今年、シケインを抜けたところのスピードが323kmだったと。これは、記録じゃないか?とのこと。シケインは以前(45〜50km/h)ほど遅くないが、それでも超低速なので、100mちょっとのブレーキングで止まる様は、やはり未だに目の当たりにすると絶驚愕する。
・「ライコネンもやっぱり速い」
何しろ安定感があったねえ。ま、クルマもバッチリ決まっているぽかったし。だけど、マクラーレンのクルマは、シケインで観ていても面白くないんだよね。エンジンのコントロールが「さすが環境に優しいメルセデス様」って感じで、シフトダウンの時も派手なブリッピング音は無し。
だから、ダウンシフトの音も「ポスッ!ポスッ!ポスッ!」って、なんか屁でもこいてんのか?ってなもんで(笑)、迫力無いのね。オマケにクルマが安定しきっていて、その、「何事も起きなさそう加減」にはちょっと辟易とする感さえあったな。
シケイン進入で迫力のあるいい音させてたのは、筆頭はルノーだけど、意外とトヨタさんもグッドでしたな。同じトヨタエンジンでも、ジョーダンの方は「バラバラバラ」とか、「パン!パン!」言わしてましたから、燃料の制御は違うシステムでも使ってんのかな?って思った。
・「バトン(というかBAR)が思ったよか遅かった」
予選はいいとこつけたのに、レースではジリジリと下がっちゃったな〜。前に追いつく力が無いというか、ホンダパワーも炸裂してなさげで、琢磨も序盤にあんなことになっちゃったし、何しろ、盛り上がりに欠けるBARホンダさんでした。
ちなみに、また音の話だけど、ホンダのエンジンサウンドには、昔のような抜けの良さは感じられなかった事を書き添えておこう。昔(ジョーダンの頃?)の無限ホンダの頃は、すんごいいい音させてたけどね。やっぱ、環境に優しくなったのでしょうか?(笑)
・「トヨタも思ったより良くなかった」
セーフカーあけの序盤は、イケイケドンドンでラルフが飛ばしまくってましたが、単純に燃料をあんまり積んでなかっただけのことで、終わってみればなんとか入賞しましたが、ホント、なんとかって感じだった。
現地で観ていても、トゥルーリはどちらかというと琢磨とバリチェロを抑えるような走りで、どうみても精彩に欠けてた。で、琢磨に突っ込まれちゃうわけだが、皆さん、あれ、琢磨だけに非があるとお思い?
「非」のないところに煙は立たないと申しますが(笑)、ツルコ(我が家ではそう呼ばれてる)もあのBスペックを乗りこなせなくて、速く走れなくて、琢磨がず〜っとつかえちゃってたんだよね。当の琢磨も、相当イライラしてたと思う。かなりの周回(つっても数周か?)を抑えられちゃってたから。
で、我慢できなくなってシケイン進入でインに入っていったら、ツルコ君、まるでいつぞやのプロフェッサーみたいにす〜っと早めにインに寄っていっちゃって。後ろから観てて、「あ〜それやったら当たるわなあ」って感じでしたわ。琢磨にしてみれば、「罠に嵌められた」って感じかも知れないすな。
ま、これは私の見解ですので悪しからず。
ということで、ボクはツルコの方にも非があると思うので、あくまでも、レースアクシデントだと思ったね。なので、失格の裁定(=中国GPは予選走行順が一番という隠れたペナルティ付き)は、なんだかなあ〜って思ったし、GP明けのツルコのコメントや、トヨタのコメントは胸くそ悪かったね。普段は応援しているだけに、残念な思いだった。
・「フィジケラは自滅?」
最後、ラス前2周かな? フィジコは、ライコネンを抑えるためにシケインをベタ押さえしちゃった。ライコネンの130Rの抜けがメチャクチャ速かったらしくて、チームとしても驚異だったみたいで無線で檄を飛ばしていたらしい。
その煽りか、フィジコはああいう作戦に出たわけだが、ありゃ失敗だったと思うな。2周目にはライコネンに悟られ、ライコネンはしっかり立ち上がり重視なラインをトレース、最終コーナーの立ち上がり加速でやられ、1コーナーでは一発で仕留められちゃった。
あの老練なフィジコがなあ…って感じで、F1で勝つのって、やはり、相当なプレッシャーがかかるんでしょうな。いや、残念でした。
・「終わってみれば、1年を象徴したレースだった」
…というのが総評ですかな。ルノー対マクラーレン(今回の相手はフィジケラだったけど)という図式の、1年を象徴したような鈴鹿でのF1でした。
シューマッハもクルマが言うこと聞かないだけで、まだまだドライバーとしての速さは衰えていないように思えたので、フェラーリファンの皆さん、来年に期待しましょう(笑)。
あともう二人ほどずば抜けたドライバー(キャラ的にはウェーバーが勝ちだすと面白そう)が出てくれば、80年代のような「千両役者時代」が戻ってくるかも知れないな〜。そうなると、かなり嬉しいんだけど。
最近のニュースで、来年はタイヤ交換が復活(作業する人員に制限有り)。エンジンのパワーが無くなることから、トラクション・コントロールもそうは顔を覗かせないだろうし、それに関連して数年後にはタイヤが幅広スリックに戻されるとの記事が。ドライバーの図式もさることながら、マシンもどんどん変わっていくので、また新たな楽しみがあるでしょう。ついでに技術後退になるけど、ミッションもマニュアルにしてくれるといいな(笑)。ブリッピングはもちろん自分の足で。(ヒール&トゥーの復活)
ということで、今回の鈴鹿詣での顛末はこれにて終了。さて、期待して来年を待ちましょうか。
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